パグの犬種図鑑

1.パグの歴史

パグは中国原産の犬種で、2000年以上も前から犬種として存在していたと考えられています。パグは、中国語でいびきをかきながら寝る王様のような犬を意味する覇向(パークゥ)に由来します。1600年の末ごろに宣教師によってオランダに運ばれ、マリーアントワネットなど、ヨーロッパの貴族たちに愛されたと言われています。

2.パグの特徴

パグの平均体重は6~8kgです。パグの祖先はマスチフ系の犬と言われており、その下顎の突き出た特徴的な顔立ちは、系統の影響によると考えられています。パグの耳の形状は、後ろに折れ曲がって外耳が見えるローズ耳と、前に折れ曲がっているボタン耳の2種類があります。パグの体型はスクエアボディで、短めの胴に筋肉の詰まった「コビー」と言われる独特のスタイルです。一見太っているようにも見えますが、この筋肉質な身体つきがパグの理想的な体型です。

3.パグの毛色

パグの被毛は細くなめらかです。毛色は、シルバー、アプリコット、フォーン、ブラックの4色です。

4.パグの性格

パグは非常に愛嬌のある犬種です。パグは賢く穏やかですが、活発な一面もあります。好奇心旺盛で悪戯好きな側面があるため、小物などが下に置いてあると食べてしまうことが頻繁におこります。異物の誤食を防ぐためにも、小物を下に放置しないように注意しましょう。

5.パグの気をつけたい病気

パグには気を付けたい病気が、3つあります。異物の誤食、軟口蓋の過長、皮膚炎です。それぞれについて解説していきます。
パグは、好奇心旺盛で色々な物を食べてしまう傾向があるため、食べたものを喉に詰まらせたり、腸に詰ませたりすることがよく起こります。小さい異物を飲み込んで、腸まで自然に流れる場合は良いのですが、途中で詰まってしまった場合は、内視鏡で取り除くまたは、開腹して異物を取り出す手術が必要になります。特に手術はワンちゃんにとって負担が大きいものになりますので、そういった事態を防ぐために、小物を手の届く場所に置かないよう徹底することが重要です。また、パグが何かを食べた可能性があるときは、早めに獣医さんを受診するようにしてください。
パグは、他の犬種に比べて頭が短いことから、呼吸器に関する病気が多いと言われています。中でもパグに多いのが、軟口蓋過長と呼ばれる病気で、軟口蓋という気管の手前にある弁のような組織が大きく肥大することで空気の通り道が狭くなり、呼吸困難を起こす病気です。軽度な場合は、ダイエットをすること等で症状を緩和することができますが、重度な場合は、軟口蓋の一部を切り取る手術が必要となります。呼吸をする際に「ガーガー」という音が大きくする場合は、軟口蓋の過長が疑われます。この音が大きくなり、呼吸が苦しそうになるようであれば、早めに獣医さんを受診してください。
最後にパグに多い病気は、皮膚炎です。パグは特に皮膚の皺が多く、皺になった部分に脂肪や汚れがたまることで細菌が繁殖し、皮膚炎を起こしやすくなると言われています。定期的に局所のクリーニングや全身のシャンプーをして、皮膚を清潔な状態に保ってあげることが重要ですので、デリケートなお肌を守ってあげられるように注意してあげてください。

6.パグブリーダーの努力

パグを飼っているブリーダーに話を聞くと、そのほとんどのブリーダーたちが、同じ感想を口にします。
パグほど表情が豊かな犬はいないと。クリっとした目と皺だらけの顔でみつめられると、つい抱きしめたくなってしまうというブリーダーの話もよく聞きます。また、興奮するとフガフガとにぎやかな息使いになるのも、パグの愛嬌の1つとして一役買っているようです。
常に人のそばで、周囲の人を明るくしてくれる家族のムードメーカーとしての役割を果たしてくれることから、1度飼ったらやめられない魅力がパグにはあります。
一方で、パグにはいたずらっ子な一面があるため、ブリーダーは異物の誤食がないかを常に見張っておく必要があります。自分の近くに置いてあるものはとりあえず食べてみるというパグも少なくないため、病気なく飼い主さんの所へ届けるまでが一苦労です。より愛らしいパグを飼い主さんの下へ届けるために、今日もパグのブリーダーさんは奮闘しています。