ゴールデンレトリーバーの犬種図鑑

1.ゴールデンレトリーバーの歴史

ゴールデンレトリーバーの原産国はイギリスで、19世紀後半にスコットランドで生まれた鳥猟犬とされています。スコットランドの領主であるツィードマウスが1865年に購入したウェービーコーテッド・レトリーバーから生まれた黄色の子犬が祖先であると言われています。

2.ゴールデンレトリーバーの特徴

ゴールデンレトリーバーは体高がオスで56~61cm、メスで51~56cmとされています。体重はオスで29~34kg、メスで25~29kgが一般的とされています。

3.ゴールデンレトリーバーの毛色

ゴールデンレトリーバーの毛色は「ゴールド」または「クリーム」です。また、豊かで長い被毛は、ゴールデンレトリーバーの大きな魅力です。ゴールデンレトリーバーの被毛は厳しい環境でも耐えられるよう、長く、熱や温度を逃さない構造になっていて、下毛も耐水性があります。

4.ゴールデンレトリーバーの性格

ゴールデンレトリーバーは忠誠心が強く、飼い主に与えられた複雑な仕事も従順にこなします。活発で子どもと遊ぶのが大好きで、人懐こく、穏やかでもあります。

5.ゴールデンレトリーバーの気をつけたい病気

ゴールデンレトリーバーがよく罹患する病気としては、股関節形成不全、リンパ肉腫などがあります。
股関節形成不全はゴールデンレトリーバーの発育期に最も多い整形外科疾患の一つです。股関節発育が不十分なため、股関節の変形や炎症が進行し痛みが出てしまう病気のことを言います。
ゴールデンレトリーバーがこの病気に罹患すると、腰を振りながら歩くため、モンローウォークと呼ばれています。軽度の股関節形成不全は、体重管理や痛み止めの治療などの内科的な治療をすることができますが、痛みが重度の場合は手術が必要になる場合があります。股関節を人工関節に置き換える手術(股関節全置換術)や関節の一部を切り落としてしまう大腿骨頭切除術が一般的な手術方法であり、病気の進行に合わせた治療方法が選択されます。
リンパ肉腫はゴールデンレトリーバーでよく見られる血液癌の一種です。10歳前後で急に元気がなくなってきたと思って血液検査をするとこの病気がみつかるということがしばしばあります。リンパ肉腫は、進行度や細胞の型(B細胞型またはT細胞型)に合わせて、予後や治療法が異なりますが、一般的には抗がん剤で治療をします。他の癌に比べると抗がん剤が効きやすいと言われていますので、抗がん剤の治療で長期的に延命できることもあります。ゴールデンレトリーバーは、10歳前後で病気が増える傾向にありますので、定期的に健康診断をして早めに病気をみつけるようにしてあげてください。

6.ゴールデンレトリーバーの飼い方

ゴールデンレトリーバーは大型犬なのでたくさん運動が必要と本などに記載がありますが、股関節が弱い場合は毎日走らせるのはおすすめしません。
また、毛が長いのでできれば毎日ブラッシングをしてください。ゴールデンレトリーバーは、ダブルコートの毛を持っており、特に季節の変わり目には大量の毛が抜けます。室内で飼う場合は、抜け毛を頻繁に掃除する必要があることを肝に銘じておいてください。
ゴールデンレトリーバーは体が大きく、家でしっかりシャンプーをするのが難しいかもしれません。その場合は、定期的にトリミングサロンへ連れて行ってあげましょう。
ゴールデンレトリーバーのしつけに関しては、きちんとリードウォーキングやハウストレーニングをしましょう。
力が強いので、これらのしつけが出来ていないと散歩中にリードを引っ張って飼い主を転ばせたり、入院中に滅多に入らないケージに入れられた時に爪や歯や鼻から血が出るまで抵抗することもあります。
飼育環境に関しては、暑さに弱いため、夏は冷房が効いた部屋に入れてあげて熱中症を防いであげましょう。

7.ゴールデンレトリーバーのブリーダーの努力

ゴールデンレトリーバーは遺伝に伴う股関節の病気が多いため、ブリーダーはなるべく整形外科的な疾患を持っていない犬を選別して繁殖させる努力をしています。日本動物遺伝病ネットワークという団体と協力しながら、こういった遺伝病の減少に取り組んでいるブリーダーの数も増えてきており、股関節形成不全を持つゴールデンレトリーバーの数は徐々に減ってきていると言われています。健康なゴールデンレトリーバーを増やすためのブリーダーさんの努力は今後も続きます。